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これからはこういう冷たい空気に毎日触れられる、そう思うと嬉しくなる。
爪先が冷たい。
しばらくしたら吐く息が白くなるだろう。
冬になればもう少し元気になれると思う。
昨日の夕方。
あっけない死に方でした。
心不全。
持病でしたから。
僕は2年前から迷い続けていました。
彼女がこんな風になってしまって、
彼女は本当に幸せだったのだろうか。
生きながらえることが幸せにイコールだとは思いません。
だから、ただ生を延長するだけならば、
それは、その人にとって本当の幸せではないと僕は思っています。
けれど。
けれど、
それは僕のひとりよがりの答えだったように思います。
きっと、
確かに、彼女は幸せでした。
だって、笑った顔がたくさんあったのですから。
彼女は何もかも忘れてしまっても、
それでも笑っていました。
楽しそうに。
そうして、
彼女の笑顔の記憶を僕も持っていたのでした。
僕は、
僕の辛さを彼女に投影していただけのようです。
僕自身、本当に辛かったのです。
彼女も、きっと本当に辛かったのです。
心から、同志だと思っていました。
同じ悲しみを、同じ辛さを、同じ痛みを、
同じように感じていました。
だから、
僕の辛さが彼女の辛さだと勘違いしてしまっていたのです。
彼女はもっと強かったのだと思います。
もっと弱かったのかも知れません。
その彼女の笑顔の記憶を思い出して、
僕は、ようやく彼女が幸せだったのだと思えました。
だから、
同志だから、
良かったね、と旅立ちを笑顔で見送ることが出来ました。
本当に良かった。
別れは、やっぱり悲しいけれど、
けれど、良かったね、そう心から思います。
そうして、僕を血縁に繋ぎ止めるものがなくなりました。
僕は、ようやく、ひとりになれました。
もう、あの人たちとは無関係です。
もう、何も煩わされることはありません。
ようやく、
やっと、僕も心から笑えるようになるのかも知れません。
酔って。
電話できる人には全員に電話したように思う。
掛ける方はいいけど、掛けられる方は単にメーワクだな。
電話して
泣いて
泣き腫らして
笑って
やっぱり泣いて。
僕の回答は見付からない。
みんな優しい答えをくれるけれど、それが正解だなんて思えない。
酔っ払って
缶入りカクテルを飲み干して
僕はまだ迷い続ける。
僕のしてきたことの正誤。
彼女の幸不幸。
もう本当の答えなんて分からないのだけれど。
けども
けれど、本当の答えを聞きたかったよ、僕は。
僕は、
あなたの幸せの階段をひとつでも埋められていましたか?
僕は、
あなたの不幸せに加担してしまっていましたか?
僕の身の不幸なんて構わなかった、それが彼女の幸せならば。
ただ、彼女の幸福のためだけだった。
僕の生。
*
暗い空の下、喪服で歩く。
ビル風が強い。
向い風。
追い風。
北風と太陽。
今ならそのどちらにも負けない。
僕は負けない。
ひとりで、
これからは、そして、ひとりだ。
答えが見付からなくて、
何もかも考えずに終わりたい夜もある。
今夜がそういう夜だ。
前後不覚になるまで酔っ払って、
自分も他人も彼女も全てが曖昧糢糊に、
その全ての輪郭が失われてしまえば良いのに。
今夜がそういう夜だ。
酔っ払って薬を飲んでも眠れない。
泣きたいのか泣きたくないのか分からない。
今夜がそういう夜だ。
誰かが助けてくれるなら、その傍で僕はひっそりと眠るように。
そのままずっと眠ってしまいたい、これからずっとずっと。
今夜がそういう夜だ。
この夜の明かし方を僕は分からない。
彼女は幸せだったのだろうか、
それとも不幸せだったのだろうか、
単純にそう尋ねてみれば良かったのかも知れない。
もう訊けない。
ただ、
額の傷が、彼女の生きていた証で、
冷たい肌が。
白いのに
冷たいのに
まだこの手に触れられるのに。
繋がって居たい
つながって痛い
そう思うのに
僕たちの紐は細く今にも切れてしまいそうだ
頭痛がするけれども、
また出勤してる。
元来、規則とか嫌いなくせに、
どうしてこうも規則的なのだろう、と自分で不思議に思う。
暗い空、
満月に近い月がとても綺麗でそれだけで嬉しい。
耳障りな目覚し時計のベルでも、
この時間に散歩できるのだと思うと、少しありがたい。
今更、10代の人たちみたいに、
何のために生きているのか、とか、
そういう自分の生の理由と義務を探してみたくなるけれど、
けども、
そういうのって探したって見付からないのは、
何となく知ってしまっている。
今、ここで僕が消えてしまっても、
何ら変わりなく動いていくのだ、ということを知っている。
自分で義務だと思っていることたちも、
今、それらが僕を手放したら、
それらはまた違うモノを見付けるのだろうということも。
だったら。
だったら? 何?
よく分からないので分からないままにしておこうと思う。
今更。
もういいや、と思ったそのとき、
そのときに、また、考えようと思う。
*
アジカンとバンプを聴いて。
やっぱ、バンプの歌詞は元気が出ると思い、
アジカンのメロディは好きだと思い。
少なくとも今日1日は頑張れる、そう思う。