■ きっと身体が目的だ

そして、この顔が好みなんだ。

そう思って、自分を誤魔化そうとしている。

ヤツは、僕のこの顔と身体が好きらしい、というのは本当。
ただ、そこに自信を持てない僕だから、
だから、
いずれ捨てられるんだろうと思っている。

顔と身体。
心がそんなにも大事だとは思わない。
外見を重視することを蔑むつもりなんてさらさらない。
だから、
この顔とこの身体を好きだと言ってくれるのなら、
そこに甘んじれば良いのに。

僕がこの顔でなくなって、
この身体でなくなれば、
嫌いになってしまうの？

分からないから、嫌だ。

付き合おうよ、と言われて、
じゃあテキトーになら付き合えるよ、なんて言う僕が既に負けている。
きっと真正面から付き合いたいんだ、僕は。
たぶん。