■ 世界の悲しみを一身に背負って

なんて、うざいことをホントはどこかで思っていたのかも。
悲しくて、泣きたくて、
何故だか分からないけれど、
言われた一言が嬉しくて泣けてきた。

泣けないと思う毎日で、
僕は気持ち悪い笑顔しか持っていなかったけれど、
泣くのは案外簡単なのだと思い出した。

死んでしまったら。
あの人は幸せだった、て、陳腐なその一言で済まされてしまいます。
どんなに辛かったか、
どんなに悲しかったか、
どんなに嬉しかったか。
そんなのその人にしか分からないけれど、
けれど、少なくとも僕の思いは、
見知らぬ人のたった一言でいつも踏みにじられています。
僕の辛さは分からないくせに、
そう思いながら笑ってた。
笑うしかなかった。

けど、そういうの、主張してもいいのかなと思った。
感情くらい、自分の好きに勝手にしてもいいのかな、って。
思いは、他人の期待に沿わなくてもいいや、って。
だから泣きたくなったのかな。

何もかも、テキトーとかって、
そう言ってホントは違うけど、
それでも、流れに沿ってやってしまう出来てしまう自分を嫌いになるくらいなら、
もちょっと主張しようかな、と思いました。


そんなことを思いながらバスタブに入っていると、
毎朝、バスタブで温まりながら泣いていた日々を思い出した。