■ 恋や愛

けど、それらは一括りにはならないと思う。

愛情に安心したいけれど、そこに安堵したくはない。
馴れてしまわないように、
心安くても、ちゃんと好きだと思えるように、思われるように。
あなたのたった一言に、
喜んだり不安になったり苛立ったり泣きたくなったり、
そういうままに、僕はいたい。
これからも、ずっと。


江國香織氏の言葉のように、
死がふたりを別つまで、は結果であって、
約束にはしたくない。
そんな約束、守れるかなんて誰にも分からないし。
だって、
明日、僕は記憶がなくなるかも知れない、
今日、あなたは帰ってこないかも知しれない、
今、他の人に心変わりするかも知れない、
だから。

僕は選んで、ここにいるのだと思いたい。


あなたの一言二言に、
僕をかき乱されるから、
僕はちゃんと好きなのだと分かって、
それは不安で安心で、
そして良かった、と思うのです。