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僕はまだ迷ってる。
僕達は本当に正しかったのか、
彼女は今、幸せなのか。

2年と少し前の夏。
祖母が危篤だという知らせを受けて
会社を休んで徹夜で病院に居た。
僕と伯母とふたり。
この最初から、何かが少し歪み始めていたのだ。
どうして、祖母を僕が看ているのだろう、と。
どうして、母姉妹は看ないのだろう、と。
きっと、皆、自分のことでいっぱいいっぱいだったのだ、と今なら思える。

あの頃。
僕は全てに余裕が無くて、
毎日泣きながら、友達やその頃好きだった人に電話をして、
泣いて泣いて、愚痴って泣いて。
あの頃の僕を支えてくれた人たちにとてもとても感謝してる。

眠れなかったし食べれなかった。
何も手につかず、毎日時間通りに病院に通うに必死だった。
時間に神経を尖らせて、
お金が無いのにタクシーに乗り、
自分は食べられないのに家族の食事を作るためだけに実家に通っていた。

あのとき。
彼女は亡くなれば良かったのだろうか、
その疑問は誰も正解を教えてくれないまま、
今も未だ僕の心を苛ませる。
嫌だ、と言うのに、無理矢理食事を飲み込ませて、
嫌だ、と言うのに、薬を飲み込ませて、
嫌だ、と言うのに、着替えや下の世話を僕がして、
痛い、と言うのに、治療を続けて。
そうした結果、
今はもう何も分からなくなったまま、
ひとり、特養で暮らしている。
彼女はひとりで、もう笑わない。
もう泣くこともない。
僕の顔はもう忘れてしまっている。
読み取れないポーカーフェイス。

それでも食事を美味しそうに食べて、
そうして車椅子に乗って、
毎日を、無邪気に過ごしている。
もう自分では歩けない、させられることの毎日。

それは彼女が望んだことなのだろうか。
確かめる術を僕は持たない。

僕はこれを望んだのだろうか。
いや、僕はこんな結果を欲しかった訳ではない。

けれど、
子供たちはこの結果を望んでいたのだろうと思う。
何でもいいから生きていて、と身勝手に願うのだ。
僕もそう願ったのに。
なのに。

だからきっと、
僕は彼等を許せずにいるのだと思う、憎み続けるのだと思う。


彼女は、今、何を思って眠っているのだろう。
あのときの僕は、結局、何をしたかったのだろう。
彼女は、今、幸せだと思っているのだろうか。


むー。
けど。
どっちでもいいや。
笑ってくれるのなら、
ちょっと顔を見に行こう、そう思います。
全然行ってないなー。
顔を見るのが今はとても怖い。

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