■ その昔、

悲しいことがありました。
泣きたくても、笑っていました。
僕は、何にも信じられなくて、
自分のしていることは間違っている、そう思いながら、続けていました。


人の命を延ばすだけが医療なら、
そんなのなくていい、
そう思って、
僕はまだ、
自分が正しいのか間違っているのか、分かりません。


これが逃げだと言われるなら、
そうだと思います。
ただ、そこまで追い詰めたのは、
あなたたち、そして僕です。

■ 楓

この緑の葉が色付く頃には、
僕がここから消えていればいい。

■ 居場所

手放して、
いなくなって、
僕はこれからどこに行こう。
どこへ生きよう。

■ 結局、

僕は誰なのだろう？
僕はどこにいるのだろう。
肩が重くて頭が痛い。
もう、疲れたよ。
笑いたくないのに笑う毎日。

■ さようなら。

あなたがいないと生きていけない。
あなたがいるから笑っていられる、ここで息が出来る、
心底、そう思ったのは本当でした。

あなたがいなくなって、
それでも僕は、
まだ、生きているし、
笑っています。
わくわくすることを考えたりもします。

だから、
ありがとう。
あなたがいなければ、
僕はここで笑えなかった、
泣いていなかった。

さようなら、元気で。