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または、卑屈にならない回顧。

ひとは3年でこんなにも遠くへ来てしまう。

1年でこんなにも離れてしまう。

3年前、ぎすぎすと痩せていた青年が、もういい大人になり、
けれど、まだおとなになりきれず、
けれど、過去はもう過去だと思っています。
腕や手には傷はなくなって、
傷つけるほどの感傷は持ち合わせなくなりました。
その元気もなくて。

1年前に全てを吐き出して、
けりをつけようとしていた子供は、
まだこどものまま、
けれど、結局何も言えずに笑っています。
自分だけが苦しかったのではない、ひとりで不幸だったのではない、
そう思うけれど、
でも、苦しかったのは不幸だったのは現実だ、と思っています。

あの頃、
街に住んでいたのに、
大きな川も緑も近くにあって、
朝が来れば散歩に行っていました。
半分以上の心で泣きそうになりながら、
それでも笑わなくてはいけない、と義務を課して。
大きな歩幅で、笑顔で。
川面を見て、橋を渡れば少し落ち着いて、
枯葉を踏みしめれば、笑わなくてはいけないという義務を忘れられて。
寒い冬はバスタブに入って。

そんな日々も本当のことでした。
ただ、それはもう通り過ぎてしまった場所で、今ではなくて。
ただ、過去はそんなに容易に拭い去れなくて、
いつになっても、
心臓がぎゅっと掴まれてしまう痛みを感じることはあるけれど、
けれど、
こうやって朝の散歩を笑っていられると思うと、
笑顔も涙も少しずつ素直になってきているように思います。

同じように早朝に目覚めて、
暗い街を散歩する。
この街にも川があって、
緑も存外にあって、
冬には雪が降って寒くて、嬉しい。

ゼラニウムやブラシノキやニガウリや、
ブランコや公園や、
そういうものも同じように当たり前に存在していて、
それが過去と同じようにあるのに、
同じではない眼で見ています。


あの頃。
毎日泣いていたけれど、
不幸だったけれども幸せだったのだと思います。
今は、
泣けなくなったけれど、
幸せなのかも知れません。
不幸なのかも知れません。
けど、それはどちらでもいいのかな、と思っています。
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