■ 難病を治すようになることが本当に正しいのか？

あ。
正しいか、正しくないかは、個人の正義によるから、ダメですね。
けど、
そしたら、
治すか治さないかなんてどうでも良くなっちゃうな。
いかんいかん。

不用意な発言で傷つく人もたくさんいるのは知っているけれど、
けど、
傷つけることを恐れていては何も発言できなくなってしまう。
何も言えないのも苦痛だと、僕は、知ってる。

えっと。

確かにね、
苦しんでいる人を目の前で見ると、
僕が何とかできるのであれば、この苦しみをなくしたい、と思う。
けれどね、
難病を治すことが本当に正しいのか？
治すことよりも、もっと違うことがあるんじゃないのか、って思う。
何かを治す為に生きてるんじゃないのだから、
そうじゃなくて、
生きるってことはもっと楽しいことだと思うんです。

うーん、うまく言えない。

私の母は難病を抱えているんです、って泣かれるのって、違う、って思う。
難病を抱えていて大変だけれど、
けれど、日に1回は笑ってるよ、って言えるようになりたい。
そういう風に言えるような手助けが出来ればいいな、って思う。
そんなに強くはなれないかも知れないけれど。
けどさ、その為だけに生きてるんじゃないもんね。

病気って治るか治らないかとか、
そういうことも、勿論、当事者には大問題だけれど、
そうじゃなくって、
何て言うか、
それでも生きることは楽しいことだと思えるようになりたい。
そうであって欲しい。

ここにこうやっていることは、案外、とてもラッキーなことだったりすると思う。


何てことを言えるのは自分が健康だからだろ、
と言われるだろうね。
はい、そうです。
そうですけれど、
けど、
不健康な人を支えることの痛みも知ってるよ。