■ 今、死ねたら、

幸せな記憶でいなくなれる。
雨。
こんな僕だけれど、
それでも愛されていたと勘違いしたまま死ねる。
だから、
今、死ねたらいいのに。

■ 血、氷、雨、傘。

もう、
無理かも知れない。
こんなにも死にたいもの。

■ 嘘つき笑顔

曇って
星が見えない。

結婚とか子供とか、
そういう幸せを諦めたのは、
あれからだ。
僕にはそんなものを得ようとする資格はない。
僕の血を継がせたくない、誰にも。


家族という、幻想と悲しみ、
血の繋がりの、辛さと嘘と涙、
それでも、
それでも笑っていた僕は、
家族に嘘ばかりの僕は、
一体、どこに行くのだろう。
行きたいのだろう。


このまま、
背後から刺されて死ねばいい。

■ ふたり

ツラいときにそれでも助けてくれるあなたのツラいときに、
僕は助けになっていますか？

■ まるで他人のよう、

毎日、薄いリストカットを繰り返して血を見ないと安心しなかったことや、
毎日泣いていたことや、
それでも笑い続けていたことや、
頼りすぎて放り出された関係や、
絶対に死んでやる笑ってやると思っていたことや、
遺書や、
薬を飲まないと人に会えなかったことや、
全てが遠くて、他人の過去に思える。

それは鈍感になれたせいもあるし、
今が幸せだと思えるせいもある。

きっと、
許さないより、
許してしまう方が、
楽に生きられると知ってしまったんだと思う。