■ 冬

冬だから、
たぶん、
大丈夫。
死にたいとは思わない。
死んでもいい、とは思うけれど。
殺されてもいい、と思うけれど。

橋の上で空を見上げる。
冷たい指先と、
白い息だけが、
真実だ、
そう、思う。

■ 不幸

空気が冷たい。
泣きそうになって空を見上げると、
星が冷たく光っている。

気付けばまた血を見たくなっていた。
また死にたくなっている。
幸せ

■ 今まで嫌なことはたくさんあった、死にたいと思ったことも、死のうとしたこともたくさんあった。

血を見ないと生きられない、そう感じていた。
ひとり。
泣きたかった、
泣きながら泣きたくて、ひとり。
自殺ではない、
殺されるのだ、
そう笑っていた。


ただ、
今は、
この指輪が守ってくれる。
そうだ。
もう既にぐうぐう眠っているにしても、
あたがいるから。

■ たぶん、愛。

今日、こうして会えたことではなく、
今日こんな風に笑って会えるよう、
あなたと出会えて良かった。
本当に。

■ 星が綺麗。

星の光が冴え冴えとするので、
秋や冬が余計に好きなのかも知れません。


いろんなイヤなこと、忘れるにはいい季節だと思う。
きっと忘れてしまうことなんて出来なくて、
何かにつけては思い出すと思うけれど、
僕がいつまでもここに束縛されているのは、きっとあの人も喜ばない。

死んだ人は生き返らないし、
果たせなかった約束はいつまでも果たせない。
けれど僕は生きるしかないから。

だからまた会おう、きっと。
笑顔で。