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夜明け前
青い空 暗い空 黒い空
星が見えなくて ひとつだけ心細く光る星はひとり
手が冷たくなって 冷たいままに歩きつづける
冷える爪先が けれど 嬉しい
ひとりじゃないみたい

元気? と訊かれて、
元気じゃないよ、と応えるのと、
元気だよ、と応えるのと、一体どちらの僕が元気なのだろう。

大丈夫? と訊かれて、
大丈夫だよ、と応えるのと、
大丈夫じゃないよ、と応えるのと、一体どちらの僕が本当なのだろう。

気を遣ってくれるメールに、気を遣って返す僕は本当じゃないかも知れない。
定型文の返答。
けど、絵文字の多い文章で安心、だよね?
惨め。
帰る場所がない。
行く場所がない。
居場所がない。


どうでもいいや。
とりあえず、元気にならないといけない。
少しずつでも。
笑わないといけない。
本当に、笑わないと「いけない」?
本当?

また少しずつ僕たちが乖離し始めた。
どうして、心も身体も僕の思い通りにならないの?
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所詮、ドラマはドラマだ。
現実になど起こる筈はない。

気付かれることなんて、ない。
気付かれることなんて、なかった。

後ろを振り返ったって、何もないよ。
泣いたって、仕方ないよ。

だいじょうぶ

楽しく毎日を送ろう、そう思っていただけ。
強い自分がいるときは、そう思えるのに。

ただ、少しだけ、泣きたくなる、夜。
どうしてだろう。
後悔なんてしない。
なのに、
胸の奥のもやもやが疼く。

謝って欲しかった訳じゃない。

がんばったね
ありがとう

そう言ってくれれば、
ひとことだけで、私たちは全てをするりと許してしまえるだろうに。
今すぐに笑顔になれるだろうに。

屋上を見上げて
そこから落ちる身体を想像する、夜。

*

忘れないように

そう書いてある手紙。

けれど、
僕は、きっと、忘れるだろう。
きっと、きっと、忘れてしまう。
そう思うと、
いかにも血の通わない冷たいひとになったようだ。

また、人との関係にブロックを積み上げている。
僕の手。

冷静に、僕は、忘れてしまうだろう。

死んだ祖母は幸せだったと思いたい。
そう思うのは、
けれど、
僕の我侭かも知れない。
ただ、
不幸だったとは思いたくないのだ。
あんなにも笑顔だった。
祖母が不幸だと思っている僕は、
僕の辛さを彼女に投影していただけだ、
だから、
彼女は、少なくとも僕が期待していたほどに、不幸ではなかった。
次の桜を見ることは出来なかったけれど、
この前の桜を見ることは出来た。

美しい顔で、目を閉じていた。
冷たい肌。
美しい顔だった。
幸せだった?

惨めだ。
そう思った。
彼女がいると自分がいかに惨めであるかを思い知らされる。

甘やかされることに慣れている人。
甘えるのが上手な人。
甘やかされることを甘受していることに気付かない人。

そういう人が隣にいると僕はとても惨めな気持ちでいっぱいになる。

泣きそうになりながら、それでも少しでも安い食材を買いに歩く。

前向きになるぞ、と思ったのに、
何だか今はもうすぐにでも泣いてしまいそう。
過去はもう振り切った筈だったのに。

帰りに、たまにはお姉さんを誘ってみたら? というアドバイス。
気乗りは全然しなかったけれども、
けども、たまには僕から歩み寄るべきか、と思ってメールしたら
一蹴して断られたー。
しかも「すみません」って。

あのね。
軽く言われる「すみません」という言葉に、
僕はいつもいつも罪悪感を植え付けられて、
とてもツライ気持ちになってしまうんです。
ああ、僕はこの人に何か悪いことをしちゃったんだー、って。
だって、
ありがとう、か、ごめんなさい、か、どっちかでしょ?
けど、そう言わないってことは違うんでしょ?
つらいなー。

そうアドバイスをくれた職場の人にも、
せっかく誘ったのに断りやがって、と姉にも、
我侭に腹を立ててしまう、狭量な僕。

お腹が空いて、
蕎麦が食べたくて100均とかQQShopとか回っても蕎麦はなくって、
結局、スーパーで買って。
そう言えば、洗濯洗剤と漂白剤がないやー、と思ってドラッグストアで買って、
ご飯を作って、洗濯して、掃除機かけて、
コンロの汚れを磨いて、洗面台を洗って、
そんな風に家事をこなしていたら、
どんどん悲しくなった。
途方もなく。
こうやって生活することを姉は知らない。
僕は姉より2時間早く帰ってくるけれど、
僕は姉より2時間早く出勤して働いているんだ。
なのに、家事の不均等は何よ? みたいな。
クタクタでも片付けないと日々は進まない。

まーねー。
それだけなら単なる愚痴なんだけれども。

そいで、また過去を思い出した。
家族。
いつまでひきずんねんー、オレ、と思ったけれど。
自分で自分に飽き飽きしたけど。
きっと。
きっと、姉は僕を家族だと思ってる。
父も母も、きっと、僕を家族だと思ってる。
僕は、もう彼等を家族だと思えない。
思いたくても思えない、好きになろうとしても好きになれない。
だって、
そう思ってしまったら、余りにも自分が惨めになってしまう。
どうして。
どうして言えなかったのだろう。
どうして気付かれなかったのだろう。
家族ではないのだから、そう思うことで少しでも罪悪感を薄めたいのに。

つらかった。
泣きたかった。
もう歩けない。
足が前に進まない。
食べられない。
眠れない。
そんな毎日だった。

ただ、それはもう過去だ。
過去を思っていては前に進めないし、
きっとこの手にあるはずの、楽しいことやおもしろいことが逃げていってしまうんだ。
だから、
過去は過去だ。
祖母は優しい笑顔を持っていた、それだけで充分に僕は報われる。
傷ついた気持ちも、傷つけた身体も。

けれど、
今日みたいに、晴れた空。
美しい雲と月。
邪気のないメールの文章が、
悪気のない言葉たちが責める夜は少しだけ泣きたくなってしまう。

ただ、それだけのこと。

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